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『イン・クィア・タイム』の帯について

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『イン・クィア・タイム』の帯について

[2023/08/28]

各位

このたび小社刊『イン・クィア・タイム アジアン・クィア作家短編集』(イン・イーシェン他編、村上さつき訳)に関して、作家の王谷晶さまにご寄稿いただいた帯コメントが本書にふさわしくないのではないか、一時的にせよ帯の取り外しや文言の差し替えを行うべきではないかとのご要望が寄せられています。社内で検討した結果、以下の理由から現時点ではご要望にお応えしかねることをお知らせいたします。

・当該の帯コメントにいかなる差別、排外の要素が含まれないため
・帯コメント以外のご発言に関しては、王谷さまの文責で行われており、小社として関知するものではないため
・本を販売する書店もまた出版社と同等の権利を有するクリエイターであるとの見地から、帯を付けて販売するか、外したり別の帯に差し替えて販売するなどの決定権は、小社同様に書店にもあると考えるため

なお、指摘されている王谷さまのご発言はインターネット上の公開の場でなされたものと認識しております。ゆえに、王谷さまに対する反論や異論の表明は、ネットユーザーの誰もが行うことができます。そうした公開の場で、どのようなレスポンスがなされるかについては、小社としても注視してまいりたいと考えております。(追記9月4日 A)

また、以下のことを社として明確にしておきたいと考えます。
「ころからは、ペドフィリアを含む(追記9月4日 B)あらゆる内心の自由について、いかなる制限もなく保障されるべきだと考えております。(追記9月4日 C)」
以上、ご理解いただければ幸甚です。

(追記9月4日 A)上記段落について、王谷さまに事前確認をいただいておりましたが、大きなご負担をおかけしたことをお詫びし、撤回いたします。

(追記9月4日 B)社の姿勢を示した一文から一部を削除します。当該個所は「あらゆる内心の自由」を形容するものであって、「内心の自由について、いかなる制限もなく保障されるべきだ」との文意に変わりがないため削除しました。

(追記9月4日 C)なお、小社としては内心の自由と表現の自由は同一ではないと認識しております。


2023年8月
ころから株式会社
代表取締役 木瀬貴吉

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