[2020/12/24]
ころからでは、米国から始まったブラック・ライブズ・マター(BLM)運動にレスポンスする本を刊行していく新シリーズをスタートさせます。
シリーズタイトルは「いきする本だな」です。
まずは、本シリーズにかける想いを公開します。具体的なラインナップは決まりしだい順次公表いたしますのでご期待ください。
いきする本だな
I can't breathe.----息ができない----との言葉を遺し二人の米国人が亡くなりました。2014年のエリック・ガーナーさん、そして2020年のジョージ・フロイドさんです。
白昼堂々と警官に首根っこを抑えつけ殺された事件は、米国社会に大きな衝撃を与え、抗議する人々が街頭へ出て「ブラック・ライブズ・マタ−(黒人の命をなめるな!」と声をあげることになりました。
このムーブメントは大きなうねりとなり、世界中でアメリカの黒人たちに連帯するとともに、それぞれの国や地域における構造的な差別と暴力の存在を見つめ直す機会となったのです。
さて、いま21世紀の日本社会に暮らすわたしたちは、どんな息ができているでしょうか。
誰に気兼ねすることなく、両手を広げ大きく息を吸って、思う存分に息を吐くことができているでしょうか?
これは、ただの比喩ではなく、ガーナーさんやフロイドさんと同じように物理的に息を止められていないと言い切れる社会でしょうか?
私たち、ころからは世界的な運動へと発展した「ブラック・ライブズ・マター」のかけ声に賛同し、出版を通じて、息を吸うこと、吐くことを続けようと決意しました。
これらの本が集うシリーズ名は「いきする本だな」です。息することは、生きること。そんな誰にも不可欠な本を紹介していきます。
息するように無意識なことを、ときには深呼吸するように意識的なことを伝えるために。
2021年1月 ころから