チェ ギュソク 著 加藤 直樹 翻訳 クォン ヨンソク 解説
ジャンル:各国事情
A5判、並製、200ページ
価格:¥ 1,700+税
ISBN 978-4-907239-35-0
チェ・ギュソクが韓国民主化運動を描く『沸点』が増補版になって大増刷。 旧版時の関連ニュースはこちら→ 沸点関連ニュース
Tweet1985年ソウル。大学生になった元反共少年のヨンホは、軍事独裁に抗議する市民が虐殺された光州事件の真実を知り、民主化運動にのめり込む。
しかし、軍政下の韓国では強大な権力の前に、また北朝鮮を真に恐れる市民の前に、敗北続きとなり、ヨンホも投獄されてしまうーー
1987年の民主化をなしとげた韓国の一人ひとりの群像劇を、新進漫画家のチェ・ギュソクが描きだす、異色の韓流コミック。
翻訳は、『九月、東京の路上で』などの著作がある加藤直樹。
2016年日本語版刊行後の南北朝鮮の状況を新たに解説し、また『沸点』をより深く読むためのシネマガイドなどを増補した一冊(本編は旧版と同一)。
1977年韓国・慶尚南道晋州生まれ。祥明大学漫画学科卒。98年デビュー。おもな著書に『大韓民国原住民』『錐』などがある。2003年にはフランスのアングレム国際漫画フェスティバルに招待され、「卓越した感性をもつ漫画家」と評された。大韓民国漫画大賞優秀賞をはじめ数々の賞を受賞。
1967年東京都生まれ。出版社勤務を経てフリーランスに。著書に『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響』(ころから)、『謀叛の児 宮崎滔天の「世界革命」』(河出書房新社)、共著に『NOヘイト!』『さらば、ヘイト本!』(共にころから)などがある。
1970年韓国ソウル市生まれ。一橋大学大学院法学研究科准教授。2003年一橋大学大学院法学研究科博士課程修了(法学博士)。ソウル大学、早稲田大学韓国学研究所で客員研究員を歴任。著書に『岸政権期の「アジア外交」』(国際書院)、『「韓流」と「日流」』(NHK出版)、訳書に李徳一著『イ・サンの夢見た世界』がある。