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作ること=生きること

ころからの本

作ること=生きること クラフトワーカーたちのもの語り

仲藤 里美 著

ジャンル:暮らし・文芸

A5判変型 176ページ 並製

価格:¥ 1,600+税

ISBN 978-4-907239-06-0

京都・聚落社の矢野さんが、一枚ずつ染めた和紙をカバーに使った贅沢な装丁も魅力。

 

自分で作ったものを、自分でお客さんに手渡し、そしてなりわう—クラフトワーカーと呼ばれる人たち14人の作品と人となりを紹介。じぐざぐで、でこぼこな「もの語り」からは、歯車になれない、けれど効率化されたくもないという思いが伝わってきます。
京都・聚落社の矢野さんが、一枚ずつ染めた和紙をカバーに使った贅沢な装丁も魅力。

はじめに 「モノ」から「もの」へのもの語り

工房寺田 寺田昭洋さん
最初は売れないだろうなとは思ってましたけど、それでも『ああ、こんなに売れないんだ』と改めてショックを受けたくらいです(笑)

コラム 登場してくれたクラフトワーカーたち

lim lim**藤原珠理さん
ものづくりって面白いなと思うのは、つくったものに、自分でも気づいてなかった『自分』が出ちゃうこと

聚落社矢野誠彦さん
狭い工場の中だけで腕を競っているよりも、その『先』を掴みに行きたくなったんです

かとうなみこさん
いわば『健全なB級品』ですかね。興味のない人にも、漆だと意識せずにまずは手にとってもらいたいな

小さな本工房  鴫原利夫さん
もしかしたら作品そのものについてよりも、道具について考えていることのほうが多いかもしれません

コラム クラフトワーカーは「食べて」いけるのか?

Qui-Meisen 岩原由佳さん、古後利佳さん
誰かが楽しんでつくったものを、それをまた形を変えて誰かが楽しんで着て、さらにそれを誰かが見て『素敵だなあ』って楽しむ…

緑庵 幸加木菊恵さん
『元気に育ってます』という『その後』の様子をお客さんから聞けるのが、他の作品にはない作り手としての楽しみ

HAZE 寺澤勇樹さん、戸田佳佑さん、山口栄美さん
せわしない毎日の中で、例えば10分間だけでも、ただ蝋燭の火を見つめるような時間があってもいいんじゃないかと

ふたば工房 井筒佳幸さん
できる限り長く、死ぬ直前まで何かを――好きなものをつくり続けていられれば幸せですね

toki warp weft 志村祐子さん
ある工場から『最小ロットは500枚だ』って言われたときには、とんでもないと思って、『アイアムベリープアー』とかってメールを書きましたよ(笑)

金星灯百貨店 橋本武蔵さん
ものをつくること、直すことって、私にとっては完全に生活の一部なので、どこで何をやっていてもあんまり変わらない

全国の手作り市

あとがき

仲藤 里美 プロフィール

1973年、大阪府生まれ。神戸大学法学部卒業後、NGOスタッフ、編集プロダクション勤務などを経て、フリーのライターに。雑誌、ウェブでインタビュー記事を主に執筆するほか、ウェブマガジンの編集などにも携わる。本書は初めての単著。

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