木村 元彦 著 園 子温 著 安田 浩一 著
ジャンル:社会・歴史
B6判 160ページ 並製
価格:¥ 1,400+税
ISBN 978-4-907239-02-2
在日外国人に向けられる刃のような言葉―ヘイトスピーチ、デモが社会問題化するなか、「憎しみ」を生み出す社会のありようを考える一冊。
Tweet我われは、村上春樹が言うところの「安酒の酔い」――安易な排外的ナショナリズム――に飲まれているのだろうか?
在日コリアンなどに対するヘイトスピーチが社会問題化するなか、旧ユーゴの民族紛争を取材してきたジャーナリスト、日本での民族対立を予言するかのような作品を作った映画監督、そして日中韓のネット右翼を取材するフリーライターの3人が、その深層に迫る。
はじめに
第一部 鼎談「民族はフィクションだ」(木村元彦、園子温、安田浩一)
コラム「神話の創作から虐殺までの5年間」(木村元彦)
第二部 象徴にされた「尖閣」
地元の「札付き市議」が語る「地方と中央」の隔絶(木村元彦)
第三部 メイキング・オブ・BAD FILM
園子温が語る「日中抗争」映画のオモテとウラ(園子温)
第四部 日中韓の「ネトウヨ」は同じ夢を見るか?(安田浩一)
隣人を「悪魔化」して高揚する愚かしさ(木村元彦)
1962年愛知県生まれ。疾走プロダクションなどを経て、フリージャーナリストに。旧ユーゴの民族紛争を中心に取材。代表作に『悪者見参』『オシムの言葉』など。月刊「すばる」で「朝鮮高校サッカー部を辿る旅」を連載中。
1961年愛知県生まれ。大学中退後に自主制作映画デビュー。『自転車吐息』(90年)はベルリン映画祭に正式招待される。代表作に『冷たい熱帯魚』など。テレ東系列で放映中のドラマ『みんな!エスパーだよ!』も監督。
1964年静岡県生まれ。『週刊宝石』などを経てフリーライターに。外国人労働者問題などをテーマに取材活動を続け、「ネトウヨ」とされる在特会を取材した『ネットと愛国』で2012年の講談社ノンフィクション賞を受賞。