國﨑 万智 著
ジャンル:社会・歴史
四六変形、並製、192ページ
2024年6月刊
価格:¥ 1,700+税
ISBN 978-4-907239-73-2
挙動ではなく「人種」や肌の色をもとに犯罪関与を疑うレイシャル・プロファイリングの実像をルポ!
Tweet2021年、ドレッドヘアの男性が不当な職務質問を受けた際の動画がSNS上で拡散された。非日本人に見えることが理由とされた一件を「事件」として報じたハフポスト日本版の國﨑万智記者による初の単著。
その後、駐日米国大使館が「日本の警察によるレイシャル・プロファイリング(人種を根拠に犯罪関与を疑うこと)に要注意」とする通達を出し国際問題にもなった。本書では、その実態を明かし、15年前の「公安テロ情報」事件もまじえ、問題点を多角的にさぐる。
はじめに
第1章 外国ルーツの人たちにいま起きていること
第2章 レイシャル・プロファイリングの何が問題か
第3章 レイシャル・プロファイリングとは何か
第4章 警察はどう動いたか
第5章 「人種差別防止のガイドラインあり」はゼロ
第6章 レイシャル・プロファイリングを生み出すもの
第7章 「レイシャル・プロファイリングは違法」と提訴
第8章 警察による「大量監視」を容認した日本の司法
第9章 レイシャル・プロファイリングを終わらせるために
おわりに
付録1 弁護士に聞くレイシャル・プロファイリング対処法
付録2 47都道府県警への調査結果
1991年生まれ。ハフポスト日本版記者。前職の西日本新聞記者時代から人権に関わる社会問題を取材。レイシャル・プロファイリングを巡る一連の報道で新聞労連の第18回疋田桂一郎賞(2023年度)を受賞。共著に『レイシャル・プロファイリング』(大月書店)がある。本書は初の単著。